オンショアが強く吹く日が続いていたけど、9月後半になり風が弱い日が現れてきた。雨は週に何度か降っている。
ファンラン=タップチャムの朝焼け。
ベトナムは主に東側が海と接しているため、晴れると海岸から朝陽が綺麗に見れる事も多い。
ニントゥアンの日の出。今日も暑くなりそう。
体調も回復してきて久しぶりの早起き。
大きな珊瑚礁を持つニントゥアン省。その多くは黒く美しさは無い。背後にはヌイチュア国立公園の山が見える。
こちら側は遠くに綺麗な緑色の海水部分が見える。
宿前の珊瑚礁。
ホテル近くにレストランは無いので、バイクで20分ほど走りローカル食堂でお粥を食べる。この食堂、母と10歳くらいの娘で営んでいるよう。仕事に拘りを持っている少数派タイプのベトナム人が作った味で美味しい。このような少数派ベトナム人が食堂経営で成功するのは実は簡単なように見える。繁盛店オーナーは概ねこの良い拘りが持て自ら行動できる、1人リーダータイプだと感じる。ベトナムでは、ごく一部の人と、その他全ての人との差が極めて大きい。ごく一部の人はその他全てを相手に商売ができるため成功が簡単なのだろう。日本とは異なる構図になっているけど、ここでも希少性が重要なのは間違いないだろう。
ゴミだらけの汚れた珊瑚礁を眺める。ここも同じか。
山羊の親子。小さな子供は珍しい。
数年前、ベトナム人に山羊肉食べに行こうよと嬉しそうに誘われた事が有る。きっと山羊肉はシーフードのような位置付けで特別な食べ物なんだろう。僕は食べないけど。
ニントゥアン省で宿泊したニャチョー。久しぶりの晴れで風も弱いこの日は物干し日和。僕らの他には長期滞在の白人女性2人とオージーとベトナム人夫婦家族らが宿泊していた。いずれもカイトサーファーだった。目の前の海がカイトサーフポイントで彼らには良い立地なんだろう。裏には深く高い山が有り、強風や雷雨など、自然の強さを感じられる。
部屋は狭くハエは多いし決して快適とは言えない。しかしオーナーのベトナム人夫婦にはとても良く接してもらった。
宿のご飯。隣の畑のパクチーを乗せた焼きそば。この焼きそばに限らず、宿のご飯は一般的なベトナムの味ではなく、外国人向けの味に仕上がっていて美味しかった。
成長が早い裏庭のパクチー。数週間で食べごろサイズになった。
この辺りで最も海水が綺麗に見えた場所。それでも手前の珊瑚礁には黒い部分が目立つ。水深によって見え方は異なると思うけど、この黒さは何か人工的な汚れかもしれない。
ヌイチュア国立公園の山奥に有るこの吊り橋の先には、文化基準の異なる少数民族と思われる方々が集落を作り住んでいた。
鋭い棘のあるサボテンをバリバリ食べる山羊。彼らにとって棘は痛く無いようだ。
サボテンが背中に刺さっているけど軽快に歩く山羊。やはり痛く無いみたい。一緒に歩いている他の山羊は、その背中に刺さったサボテンは食べようとしない。
ニントゥアン省のごみ収集車。ゴミをトラック荷台に投げ込み人力で踏み潰すシステム。
この辺りの田舎で車を持っている人は殆どいない。バイクに大量の収穫物と配偶者を乗せて走るベトナム男性。
今日はウネリが有り風も弱い。やっと波乗りが出来るかもしれない状況になった。サーフポイント探しへ行こう。
この辺りで唯一のビーチブレイクっぽい感じ。波はセット胸。誰も入っていない。サーフボードも持って来ているし入ろう。しかし、10分ほど波チェックをして諦めた。浮いているゴミが多くて危険と判断した。残念。ここまで来てこんな理由で波乗り出来ないのか。ベトナムは場所と時期を選ばなければストレスの多いサーフトリップ先。
珊瑚礁上でブレイクする波。
条件が合えば出来そうな場所もあったが、その確率は年に数回だろうと感じた。
ビーチとコーラルが混ざったここも波はダメ。砂が黒っぽく見えるのはドロドロの汚れ。
このグーフィーのポイント、相当な強いウネリが必要だと思うけど、もしかしたら波乗り出来るかもしれない。
ここでも塩を製造している。
ごみが浮かぶファンラン=タップチャムの川。
川に停留された船。オイルで水面がギラついている。
綺麗な田園を背景に記念写真。僕はファンランの空気が合わないのでそろそろ出たいが、まだ1回もここで波乗りしていない。1回くらいはしておきたい。しかし波乗り出来る波がまだ無い。急いで次へ進んでも波の確率は低いしもう少し様子見。ここへ来てベトナムにサーファーがいない理由が明らかになってきている。これは修行だな。
田舎のベトナム犬。
ヌイチュア国立公園近辺にはぶどう農園が多くワイン製造をしている。受付は犬。ベトナムの犬も可愛いけど、この近くでマジ切れの犬に噛まれそうになった。ガタガタの道を時速40kmで逃げ切ったけどヒヤヒヤだった。
周囲を有刺鉄線で囲まれたビーチ。立ち入り出来ない場所は多い。
交通量少なく快適なドライブが出来る。
ごみを漁り食べる山羊。山羊に限らず牛や鶏などゴミを食べている動物が路上に目立つ。
サーフポイント探しにバイクを走らせる。まだ道路が無いこの山道は、崖崩れの予感がしたので諦めて引き返した。山奥には誰もおらず、鳥の鳴き声が心地よかったけどスマフォの電波も無く怖さも感じた。
珊瑚礁と砂丘の地、ニントゥアン省。次は、グーグルマップ上で波の期待をしチェックを入れていた場所。珊瑚礁の形も良さそう。楽しみ。
数十キロのドライブでその目的地へ到着。しかし汚い海を見てがっかり。というか目的地手前で黒い川の水を見て、これはダメだなと気付いていた。
干潮時、珊瑚礁の拡大画像。すごい汚れだ。でも数百メートル先の波打ち際まで珊瑚礁上を歩いて行って、1度近くで波を確かめてみたい。そして一歩、足を踏み出す。
ハマった。自分の靴が張り付いて抜け出せない。ヘドロのような粘着性の有る泥が珊瑚礁上に溜まっていて動けなくなる。これは歩くのは不可能。先日あの高台から見えた黒い海、あれはこのヘドロのような粘着性のある泥ではないか。もしそうだとしたら、この広大な珊瑚礁上に溜まった黒い泥は超大量。ちなみに、この付近には養殖場が沢山有る。もしかしたら、加工工場もあったかもしれない。とにかく、この海に流れ込むいくつかの小川の水は真っ黒。もしここが流れの強い砂浜ならこうはなっていないと思う。流れが弱く、砂のように流動性の無い珊瑚礁だからこそこうなっているのだろう。ここのコーラルリーフ波がもし良くても、僕はここで波乗りはやらないと思う。あのヘドロ珊瑚礁へワイプアウトはしたくないしね。
ファンラン=タップチャムの街を流れる川。水門の先は海。
ファンラン=タップチャムを流れる川の水は黒い。
ファンラン=タップチャムの天気は変わりやすい。突然暗くなり雨が降り出した。
ヌイチュア環境センターで保護されている数匹のウミガメ。
もうすぐカイトサーフィンの季節が始まる。
宿に戻り、さつまいも揚げ。うまい。
鍋。うまい。ここの宿ではいつも出来立ての料理が食べられ、食の面で大変助けられた。
ファンランでは体調を崩したり、波が上がるのを待っていたりして長居してしまったが、次の場所へ移動する時が来た。
ここは周囲に何も無く、この時期は波も無い。珊瑚礁なのに海は汚く、自然は多いが何故か空気が淀んで感じるなど、あまりこの場所の印象は良くない。
ファンラン出発の日、久しぶりの長距離移動。暑い。完全防備で北へ進む。途中、何箇所かサーフポイントチェックも兼ねビーチへ立ち寄りながら走っていく予定。ヌイチュア国立公園の絶景道路を抜け、ニャチャン南のカムランまで数時間のドライブ。
ニントゥアン省。人が居ない場所の海は綺麗だ。
遂にカインホア省へ入る。人が殆ど住んで居ないこの辺りは海が綺麗。
(2019年9月サーフトリップ記録。ベトナム ニントゥアン省ファンラン=タップチャム。)