ベトナムでサーフィンを安全に楽しむ為に

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ベトナムで波乗りを楽しむための提案

ベトナムダナンは、1年前まではサーフショップすら1軒も無かったそんな場所でした。2019年春時点では、10件以上のサーフィンを取り扱うお店やホテル、サーフィンスクール、サーフボードレンタルなどが有ると思われます。それに伴い、ダナンを訪れるサーファーや在住サーファーが増加しています。そして、その殆どが未経験サーファー、ビギナーサーファー、経験の浅いサーファーで構成され、自由と引き換えに一部が無法地帯化されています。特にダナンでは、正面とビレッジ前辺りのサーフポイントはそれが顕著です。5人もサーファーが海に入って居れば、高確率で前乗りが発生する、そんな状況です。

問題の本質は、ルールを知らなかった事では無く、知らされない環境に有ると思います。また、もし周りの景色が見えて居ない者が大きなサーフボードを扱えば、それはいずれ大きな事故に繋がる可能性は高くなり、事故の内容次第では、波乗りに規制が掛かる事は否定できません。そこで、サーフィン先進国を参考にし、サーフィンの基本的なルールーとマナー、そしてベトナム独自の安全対策を紹介します。

現在、想定できる事故は3つ。

  • 視野の狭さから起こる事故
  • 知らなかった事で起こる事故
  • マナーや習慣の悪さから起こる問題や事故

以上から起こる問題や事故を未然に防ぐ事で、快適な波乗りをより多くのサーファーで共有できると考えます。

ベトナムでサーフィンするなら知っておきたい事

通年を通し、海水浴エリアでは海水浴客が優先です。100%海水浴客をよけられるサーファーを除いて、海水浴エリアでのサーフィンは避けた方がよいです。

通年を通し、海水浴向けブイ付きのロープが水中または水上に存在します。このロープは通常浅い場所、つまり地形が良い場所へ常に移動して設置されています。ロープやブイには角の尖った付着物が付いていることも有り危険です。そして、このロープにサーフボードや身体をぶつける事故が起きています。ダナンの強い海流も考慮し、このロープから十分な距離を保つようにしてください。

3月から10月の夏場は特に、海で泳いでいる方が多く居ます。潜った状態から突然水面に顔を出し、非常に気付きにくい為、ライディング中は十分に注意をしてください。波待ち中は沖だけで無く、岸寄りの状況確認も常に必要です。

ダナンは海流がとても強いです。秋、冬、春は特に、強い離岸流に対するパドル力を求められます。沖への流れに乗ってしまうと、岸に戻ることは大変です。もしも流された場合は、流された同一ルートでは帰りにくいので、横へパドルし離岸流ルートをしっかりと外し岸へ戻るようにしましょう。または、波が崩れている方へパドルし、波を2、3発喰らって戻る方法も有効です。

水中に沈んでいるゴミや漁師の仕掛けに注意してください。金属やコンクリート製のゴミは、特に荒れた天気の時に増えます。海水面の揺れ方で、水中の地形やゴミの存在が分かる事が多いので、よく観察して安全を確保してください。しかし、漁師の仕掛けは水の抵抗が無いので海面の様子では分からなく危険です。

波が大き過ぎる時、海流が強い時、雨が強い時、強風時、遠くても雷が鳴っている時などの波乗りは危険です。特に、雷時は直ぐに海から上がり、ビーチから離れるようにしましょう。

海に入る前には、少なくとも10分以上の波の確認を行い、自分のレベルに合った波かを確認してください。初めてのサーフポイントでは20分以上の波チェックをオススメします。

自分のレベルに合った波かわからない時は、サーフガイドを依頼するか、海に入らない等、出来るだけ安全を確保し、サーフィンを楽しんで下さい。

海に入る前には、準備運動を十分に行うようにしてください。運動不足、寝不足、飲酒、喫煙などは事故の確率を高めます。

リーシュコードは必ず後ろの足首または膝下にややきつめに着用し、マジックテープを押さえよく圧着させてから波乗りをしてください。

レンタルボードを借りる場合、ボードやリーシュコードの状態を確認する事をお勧めします。

ポイントブレイクでのサーフィン

地形が良い時は、ビーチブレイクでも綺麗なポイントブレイクになります。そんな時はポイントブレイク独自の波乗りルールが適応される事を頭に入れ、行動をしてください。以下、ポイントブレイクの時ほど、考慮されるべき内容です。

技術的に1本の波を乗り切れないサーファーは、そのポイントブレイクでの波乗りは諦める事も考えましょう。もしあなたが、周囲のサーファーから波に乗れないサーファーだと思われれば、あなたの波順が来ない事が有ります。

4名以上の団体で海に入る場合、誰も入っていないポイントを選ぶか、時間をずらして入る等の配慮は必須です。

既に他のサーファーが先に海に入っている時は、自分の波順が有るかを確認し、海に入るようにしてください。または、他のポイントへ移動、時間をずらして入る等の配慮が必要です。

横へパドルをし他のサーファーに近づきながら波を取る行為はマナーが悪いです。自分の前に来た波に乗りましょう。先に波のピークで待っていたサーファーが優先です。

波のピーク、またはテイクオフが難しい深い位置に居るサーファーに優先権が有ります。沖から乗れるSUPやロングボーダーも波のピークを取るようにしてください。

「1本の波に1人のサーファーです。」

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